コカビーチ:フローレスのトランキリティのツインベイ
インドネシア、フローレス島の北東海岸に位置するコカビーチは、本物の熱帯の真珠のような存在です。観光客で賑わう人気スポットから離れ、ウォロウィロ村の近くにひっそりと佇むこの手つかずのビーチでは、自然の美しさと静けさを存分に味わうことができます。
マウメレとケリムトゥのちょうど中間あたりにあり、立ち寄りスポットとして最適です。ランチや爽快なひと泳ぎを楽しむのもいいでしょう。時間に余裕があり、さらに満喫したいなら、ブラシウスさん一家が営む小さなバンガローに一泊するのもおすすめです。

🌊 コカビーチの二重ビーチ
サヴ海の透き通ったターコイズブルーの水が砂浜を優しく包み込み、まるで絵葉書のような絶景を生み出しています。コカビーチをさらに特別な存在にしているのは、小さな丘によって二つに分かれた「二重ビーチ」の地形です。
それぞれのビーチは異なる表情を見せてくれます。ひとつは濃いブルーの海、もうひとつは淡いブルーの海と、色合いのコントラストが際立ちます。その景観は、コルフ島のポルト・ティモニにある二重ビーチを思い起こさせました。

⛰️ 小さな丘は簡単に登ることができ、頂上からは二つの湾とビーチを一望できる息をのむような景色が広がります。時間があれば、ブラシウスさんに頼んでカヌーを借り、近くのビーチを探検するのもおすすめです。より冒険心のある旅行者の中には、カヌーでしか行けない無人のビーチに数日間キャンプをする人もいます。
🌊 もちろん、ただビーチでのんびり過ごし、漁師たちを眺めるのも素敵な体験です。彼らは小さなピロウグ(カヌー)に乗り、片側に頭と腕を水中に入れながら、もう片方の足でバランスを取るという独特のスタイルで漁をしています。

🍴 コカビーチでのランチ
ブラシウスさんは、地元の食材を使ったランチを用意してくれます。中でも新鮮そのものの魚料理は格別です。週末になると、多くの家族が集まり、それぞれが簡易バーベキューで魚を焼きながら楽しんでいます。ビーチ全体がにぎやかで温かな雰囲気に包まれます。

🌙 コカビーチで宿泊
ブラシウスさんはビーチにいくつかのバンガローを建てています。設備は質素ですが、朝目覚めた瞬間から二つのビーチを独り占めできるという特別な体験が待っています。幹線道路沿いには小さなホームステイも二軒ありますが、私はまだ試したことがありません。

🚗 コカビーチへの行き方
コカビーチは、東のマウメレからも西のケリムトゥからも車で1時間半ほどの距離にあります。ビーチは幹線道路からわずか2キロほどで、大きな回り道にはならないので、通り過ぎてしまうのはもったいないスポットです。
ウォロウィロ村で幹線道路を外れ、少しでこぼこした未舗装の道に入ります。この道は私道のため、約20,000ルピアの通行料を支払う必要があります。その後、カカオの木が広がる森を抜けていきます。実はこの森こそが「コカビーチ」という名前の由来。チョコレートに加工される前のカカオ豆を味見してみるチャンスかもしれません!
