フエ観光ガイド:王宮、帝廟、香江(フォン川)
Blaise Jaeger著 · 2026年9月24日更新
フエを訪れる理由
1802年から1945年までの143年間、フエはベトナムの首都であり、この国を治めた最後の王朝、阮朝(グエン朝)の皇帝たちが暮らした都でした。彼らが残したものは、東南アジアのどこにも似たものがありません。城壁に囲まれた城塞の中に宮殿都市があり、そのさらに内側に紫禁城があります。そして香江(フォン川)沿いには、皇帝たちが自ら眠る場所として設計した、庭園のような帝廟が点在しています。
フエはハノイやホーチミン市に比べると、ずっと落ち着いた街です。交通量は少なめで、川幅は広く、夕方になると街の半分がプラスチックの低い椅子に座って麺をすすっているように見えます。北部から、中部のビーチや古い町並みへ向かう途中に立ち寄るのにぴったりの場所です。ダナンはハイヴァン峠を越えるか、峠下のトンネルを抜けて南へ2〜3時間、ホイアンはそこからさらに45分です。
最近、大きな変化が2つありました。2025年1月1日、フエはベトナムで6番目の中央直轄市となりました。経済ではなく文化遺産を理由にこの地位を得たのは、フエが初めてです。また、フエ王宮の主要な建物のいくつかが、長い修復を終えて公開を再開しました。建中楼(キエンチュン楼)が2024年に、太和殿が2024年11月に再公開されています。それ以前の情報でフエを調べたなら、その半分はもう古くなっています。

フエの基本情報
- 場所:ベトナム中部、香江(フォン川)のほとり。ダナンの北約100km、ハノイの南約690km。
- 行政上の位置づけ:2025年1月1日から中央直轄市。「フエの建造物群」は1993年からユネスコ世界遺産に登録されています。
- おもな見どころ:王宮、トゥドゥック帝廟・カイディン帝廟・ミンマン帝廟、ティエンムー寺、香江。
- 入場料:王宮は200,000ドン、主要な帝廟はそれぞれ150,000ドン、4か所のセット券は530,000ドン。
- 滞在日数の目安:丸2日。DMZツアーやフォンニャの洞窟を加えるなら3日。
- ベストシーズン:1月下旬〜4月。10月と11月は最も雨が多く、洪水も起こります。
- まず食べたい一品:ブンボーフエ。レモングラスが香る、ピリ辛の牛肉麺スープです。
- アクセス:フーバイ空港は中心部から15km。ハノイからの列車は約13時間。ダナンからなら、ハイヴァン峠越えの道をバイクで走るのがおすすめです。
- 通貨:ベトナムドン(VND)。ホテルではカードが使えますが、屋台や小さな観光地のチケット売り場では現金が必要です。
私のフエ2日間:スクーターでハイヴァン峠を越えて
私は2024年4月、ダナンでレンタルしたスクーターでフエへ向かいました。7日の午前中はバーナーヒルズで過ごし、15時ごろに出発してハイヴァン峠を北へ越え、約3時間後、日暮れどきにフエに着きました。長い1日でしたが、川沿いに点在する帝廟を自分のペースで回れたのは、スクーターのおかげです。
最初の夜は家族経営の小さなレストランで、土鍋で煮込んだ鶏肉のキャラメル煮を食べました。そのあと、宿泊先のタワーホテル、メリア・ヴィンパールのルーフトップバーに上がり、眼下に広がる夜景を眺めました。翌朝は同じ景色を日の光の中で眺めることができ、タワーの足元には南岸の街並みが一面に広がっていました。

8日は建造物めぐりの日でした。10時30分には午門(ゴモン)に着き、王宮の中で1時間半ほど過ごしました。九鼎、長く続く赤い回廊、再建された建中楼を見て回りました。昼食のあとはスクーターでトゥドゥック帝廟へ向かい、15時30分に到着。続いてカイディン帝廟へ行き、閉門の少し前、17時に着きました。夜はフエ料理を専門とするレストラン「マダム・トゥー」で夕食をとり、ファングーラオ通り周辺のバー街を歩きました。

9日は海沿いの道を南へ戻り、ランコーのラップアン潟湖に立ち寄ってから、再び峠を越えました。ミンマン帝廟とティエンムー寺には行く時間がありませんでしたが、このガイドではどちらも紹介しています。
フエ王宮(ダイノイ)の見どころ
フエの城塞は、香江の北岸にある一辺約2.5kmの正方形の城壁です。1803年にザーロン帝が土地を検分し、1805年から1832年にかけて建設が進められ、息子のミンマン帝の代に完成しました。城塞の中には、独自の城壁と堀をもつ王宮本体、ダイノイ(大内)があり、その中心には皇帝とその家族だけが入れる紫禁城がありました。
しかし、その多くは20世紀のうちに失われました。1968年のテト攻勢におけるフエの戦いで、宮殿都市の大部分が破壊されたのです。約160あった建物のうち、無傷で残った主要な建物は10ほどにすぎません。現在見学できるのは、当時の建物、丁寧に再建された建物、そしてかつて宮殿が建っていた芝生の広場が混ざり合った姿です。ユネスコ世界遺産への登録は、城塞、帝廟、その他の建造物をまとめて対象としています。

正門・午門(ゴモン)
1833年に建てられた正門で、南の川の方角を向いています。中央の通路は皇帝専用で、官吏や兵士は両脇の門を使いました。門の上には五鳳楼が建ち、皇帝の色である黄色の瓦がふかれているのは中央の屋根だけです。1945年8月30日、最後の皇帝バオダイが退位を宣言したのもこの門でした。

太和殿:皇帝の即位と朝儀の場
正面に進み、中道橋と大朝儀の広場を渡った先にあるのが太和殿です。皇帝が朝廷を開き、即位式を行った場所です。2021年11月から修復のため閉鎖され、1,280億ドン以上をかけた工事は2024年11月23日に完了しました。朱塗りの柱と玉座が、再び見られるようになっています。

顕臨閣と九鼎(阮朝九鼎)
王宮の西側にある3層の顕臨閣(ヒエンラムカック、1821〜1822年)は、阮朝の成立に貢献した官吏たちをたたえる楼閣です。その前に並ぶのが九鼎(阮朝九鼎)。1835年から1837年にかけて鋳造された青銅の鼎で、それぞれ約2トンの重さがあり、ベトナムの風景、動物、武器など162の図柄が刻まれています。国宝に指定されており、2024年5月にはユネスコ「世界の記憶」のアジア太平洋地域リストに登録されました。その奥には阮朝の皇帝たちを祀る世廟(テーミエウ)があり、中に入るときは靴を脱ぎます。


紫禁城と赤い回廊
紫禁城で今も残っている建物はごくわずかですが、残った建物をつなぐ屋根付きの回廊は、フエで最も写真に撮られる場所です。朱塗りの柱と彫刻の施された木の扉が長く続き、片側は芝生の広場に向かって開けています。団体客が昼食に移動する正午前に訪れるのがおすすめです。


建中楼(キエンチュン楼)
1921〜1923年にカイディン帝のために建てられ、のちにバオダイ帝が暮らした建中楼は、ほかとはまったく趣の違う建物です。ヨーロッパ風のファサードをもつ2階建ての宮殿で、表面はベトナムの陶磁器モザイクで覆われています。1945年から1947年の間に破壊されましたが、写真や記録をもとに再建され、2024年に一般公開を再開しました。応接室はバオダイ帝の時代の調度で再現されています。

フエ王宮の入場料と営業時間
入場料は大人200,000ドン、7〜12歳の子どもは40,000ドンで、7歳未満は無料です。開場時間は夏が6時30分〜17時30分、冬が7時〜17時。チケットは午門横の窓口か、フエ遺跡保存センターの電子チケットサービスでオンライン購入できます。夜間開場は、今のところ特別なイベントのときだけです。2026年4月には4夜にわたって夜の王宮が無料開放されましたが、定期的な夜間開場については市がまだ検討中です。
王宮をじっくり楽しむコツ
朝早く行くこと、水と帽子を持っていくこと(広場には日陰がほとんどありません)、そして最低2時間は確保すること。午門から入って中央の軸線を太和殿まで進み、西へ曲がって九鼎と世廟を見学し、その後東側の回廊と建中楼へ向かうのがおすすめの順路です。建物を眺めるだけでなく背景まで知りたいなら、フエで最も評価の高い王宮のガイド付きウォーキングツアーを利用するとよいでしょう。
フエの帝廟めぐり
阮朝の皇帝たちは、市の南と西、香江沿いの丘陵地に自らの陵墓を築きました。その多くは、皇帝が生前に自分で設計したものです。見学できるのは7か所で、そのうち必見は3か所。それぞれがまったく異なる個性をもっています。中心部から7〜12km離れているので、スクーター、Grab、または半日ツアーで訪れます。
トゥドゥック帝廟:湖と松林の庭園
トゥドゥック帝は阮朝で最も長い35年間在位した皇帝で、1864年から1867年にかけて、眠る場所であると同時に暮らす場所として自らの陵墓を造りました。流謙湖(ルーキエム湖)のまわりに松林、楼閣、池が広がる庭園で、皇帝は沖謙榭(スンキエム亭)で詩を詠み、釣りを楽しんだといいます。建設に民衆を強制的に駆り出したことから、1866年には反乱が起きました。ただし、トゥドゥック帝本人はここに埋葬されていません。遺体は秘密の場所に眠っており、その秘密を守るため、埋葬にかかわった作業員は処刑されたと伝えられています。


カイディン帝廟:モザイクに覆われた宮殿
チャウチュー山の斜面に1920年から1931年にかけて築かれたカイディン帝廟は、最後に造られた、最も小さく、そして最も贅を尽くした帝廟です。木ではなくコンクリートと粘板岩で造られ、石像の官吏が並ぶ127段の階段を上ると、天定宮にたどり着きます。その壁と天井は、割った陶磁器とガラスのモザイクで埋め尽くされています。カイディン帝はフランス寄りとみなされて人気がなく、建設費をまかなうために増税を行いました。思わず天井を見上げてしまう帝廟は、ここだけです。

ミンマン帝廟:調和の取れた配置
1840年に着工し、後継の皇帝の代の1843年に完成したミンマン帝廟は、一般に最も調和の取れた帝廟といわれています。2つの湖の間、約700mの中心軸に沿って、中庭、門、橋が連なっています。3つの中では最も遠く、中心部から約12km。私が時間の都合で行けなかったのが、この帝廟です。
帝廟の入場料とセット券
主要な3つの帝廟は、それぞれ150,000ドン(子どもは30,000ドン)です。お得なのはセット券で、王宮と帝廟2か所で420,000ドン、王宮とトゥドゥック・カイディン・ミンマンの3帝廟で530,000ドン、有効期間は2日間です。2026年も料金は据え置きと確認されています。自分で運転したくない場合は、昼食と送迎付きで王宮と帝廟を回るフエ市内1日ツアーが便利です。
ティエンムー寺と香江(フォン川)
フエ最古の寺院、ティエンムー寺
城塞から4km上流、川を見下ろす丘の上に建つティエンムー寺は、1601年創建のフエ最古の寺院です。八角7層の福縁塔(フオックズエン塔)は1844年に加えられたもので、今では街のシンボルになっています。本堂裏のガレージには、1963年に僧侶ティック・クアン・ドゥックをサイゴンへ運んだ青いオースチンが置かれています。彼はサイゴンで、当時の政府に抗議して焼身自殺を遂げました。入場は無料。現役の僧院なので、服装には気を配りましょう。
龍船と宮廷音楽カーフエ
龍船は、南岸のトアカム船着き場とレロイ通り5番地の船着き場から出ています。日中にティエンムー寺まで貸し切りで行く場合、1時間600,000〜700,000ドンです。夜は、かつての宮廷の室内楽であるカーフエを聴ける乗り合いの船が、19時と20時に出ていて、料金は約120,000ドン。カーフエの演奏と灯籠流しを楽しむナイトクルーズは事前に予約できます。
チャンティエン橋
両岸を結ぶ鉄橋で、1899年に完成しました。全長402m、6つのスパンからなります。夜は色が移り変わるLEDでライトアップされ、南岸のレロイ通り沿いの川辺の公園は、フエの人々の夕方の散歩道になっています。
建造物以外の見どころ:市場・宮殿・博物館
ドンバ市場
城塞の城壁のすぐ外、チャンフンダオ通り2番地にあるドンバ市場は、フエ最大の市場で、営業時間はおよそ5時〜19時です。午前中に行って、屋台で食事を楽しみましょう。ここのブンボーやバインベオは、街のどこにも負けないおいしさです。フエ名物のノンラー(すげ笠)もここで手に入ります。
安定宮(アンディン宮)
川の対岸にある安定宮は、20世紀初めにカイディン帝、続いてバオダイ帝が暮らした洋風の邸宅です。壁画にはフランス風の装飾とベトナムのモチーフが混ざり合っています。混雑することはめったにありません。入場料は50,000ドンです。
宮廷骨董博物館
城塞内の隆安殿にある博物館で、宮廷の衣装、陶磁器、家具、楽器といった日常の品々を展示しています。入場料は50,000ドン。王宮を見る前より、見たあとに訪れるほうが理解が深まります。
フエの歴史をざっくり解説
阮氏(グエン氏)の領主たちは17世紀からフエを拠点にベトナム南部を治めていましたが、フエを統一国家の首都にしたのは、1802年に阮朝を開いたザーロン帝です。その後の数十年で、歴代の皇帝が城塞、宮殿、帝廟を築きました。1883年以降、皇帝たちはフランスの保護国体制のもとで国を治め、1945年8月のバオダイ帝の退位によって王朝は幕を閉じました。
1968年のテト攻勢では、通りを一本ずつ奪い合う激しい市街戦が1か月近く続き、その傷跡は今も王宮のがらんとした芝生の広場に見て取れます。本格的な修復は1993年のユネスコ世界遺産登録後に始まり、この10年で加速しています。2025年1月、フエは中央直轄市となり、同年7月には区が坊(フオン)に再編されました。南岸の旧市街は現在トゥアンホア坊、城塞側はフースアン坊となっています。
フエのモデルコース:1日・2日・3日
フエ1日モデルコース
開場から正午までは王宮へ。城塞の近くで昼食をとり、午後はトゥドゥック帝廟とカイディン帝廟へ。夕方の光を楽しむため、カイディン帝廟を最後にするのがおすすめです。夕食は南岸でとり、川沿いをチャンティエン橋まで散歩しましょう。
2日間モデルコース
2日目の朝に龍船でティエンムー寺へ行き、続いてミンマン帝廟を訪れ、帰りにドンバ市場に寄ります。夜はカーフエの船で川に出ましょう。
3日間モデルコース
3日目は日帰り旅行にあてましょう。北のDMZとヴィンモック・トンネル、さらに北のフォンニャの洞窟、または東のタムザン潟湖とトゥアンアンビーチがおすすめです。あるいは、ベトナムで最も美しい道、ハイヴァン峠を越えてダナンへ向かうのもよいでしょう。
フエのおすすめグルメ・どこで食べる
フエ料理はベトナムで最も洗練された料理です。毎食数十品の料理が並ぶのが当たり前だった宮廷の名残であり、同時にベトナムで最も辛い料理でもあります。名物の多くは、米粉の生地をバナナの葉で包んで蒸した、小さく繊細な蒸し餅です。ベトナム全土の料理についてはベトナム料理ガイドで紹介しているので、ここではフエならではの料理を取り上げます。
ブンボーフエ:朝ごはんの定番スープ
フエを代表する一品です。丸い米麺に、レモングラスと発酵エビペーストで風味をつけた牛骨と豚骨のスープを合わせ、表面には赤いラー油が浮かんでいます。朝食の料理で、早朝から屋台や市場で食べられています。
コムヘンとフエの小さな蒸し餅
コムヘンは、香江でとれる小さなシジミに、ハーブ、ピーナッツ、揚げた豚の皮を合わせたご飯です。蒸し餅は種類が豊富です。小皿で蒸してエビと豚の皮をのせたバインベオ、バナナの葉で平たく包んで蒸したバインナム、エビと豚肉を包んだ半透明のタピオカ団子バインボッロック。バインコアイはフエ風のパリパリに焼き上げたパンケーキで、グラスで出される甘いデザートスープ、チェーで食事を締めくくります。
私が食べたお店
1日目の夜は、ハノイ通り6/27にある「コージー・レストラン」へ。フエ料理と土鍋料理のメニューが豊富な、家族経営の小さなお店です。私が頼んだ鶏肉のキャラメル煮は、土鍋の中でぐつぐつ煮え立った状態で運ばれてきました。2日目は、バー街に近いヴォーティサウ通り45番地の「マダム・トゥー」へ。フエの名物料理を食べ比べセットで出してくれるお店で、月曜の夜なのに満席でした。どちらもミシュランガイドには載っていません。2026年版のミシュランガイドの対象は、ハノイ、ホーチミン市、ダナンだけです。

フードツアーという選択肢
フエの料理を1軒のレストランで一度に味わうのは難しく、地元のガイドがいれば迷わずに済みます。8品を試食するフエのローカルフードツアーは、400人近い旅行者から4.9の評価を得ています。
フエの夜の楽しみ方
フエはパーティーの街ではありませんが、南岸は日が暮れると活気づきます。ファングーラオ通り、チューヴァンアン通り、ヴォーティサウ通りに囲まれた一帯にはバーや屋台がひしめき、金・土・日曜の夜は18時から翌2時(日曜は0時)まで歩行者天国になります。

景色を楽しむなら、フンヴオン通りにあるメリア・ヴィンパールの最上階のルーフトップバーから、街全体と川を一望できます。もっと静かに過ごしたいなら、レロイ通り沿いの川辺の公園と、色とりどりにライトアップされたチャンティエン橋へどうぞ。
フエでどこに泊まる?おすすめの宿泊エリア
ほとんどの旅行者は、南岸のレロイ通りとフンヴオン通りの間に泊まります。川にもレストランにもバー街にも近く、王宮まではバイクや車で10分です。城塞内に泊まると静かで地元の雰囲気を味わえますが、夜の楽しみは少なめです。帝廟へ向かう道沿いのリゾートは、静けさと庭園を求める人向けです。

私が泊まったホテル:メリア・ヴィンパール・フエ
フンヴオン通り50Aにあるメリア・ヴィンパール・フエは、南岸のスカイラインにそびえる34階建てのタワーホテルです。上層階の客室からは城塞まで街全体を見渡せ、ルーフトップバーからの眺めはフエで一番です。Booking.comでの評価は9.4。私が泊まったのはこのホテルです。
川沿いの名門:アゼライ・ラ・レジデンス
レロイ通り5番地のアゼライ・ラ・レジデンスは、1930年にアール・デコ様式で建てられたフランス総督の旧邸宅を利用したホテルで、香江に面してプールと庭園があります。フエで最もエレガントな宿で、評価は9.6です。
庭園リゾート:ピルグリミッジ・ビレッジ
ミンマン通り130番地のピルグリミッジ・ビレッジ・リゾート&スパは、帝廟へ向かう道沿い、中心部から約6kmの場所にあり、蓮の池と木々の間にバンガローが点在する村のようなリゾートです。評価は9.6。スクーターがある人や、Grabでの移動が苦にならない人にぴったりです。
バー街に近いコスパ重視の宿:ジェイド・ホテル
フンヴオン通り43番地のジェイド・ホテルは、メリアと同じ通りにある、サービスの行き届いた小さなホテルです。ヴォーティサウ通りのレストラン街まで歩いて数分。評価は8.9で、料金はずっと手頃です。
フエからの日帰り旅行
DMZとヴィンモック・トンネル
北緯17度線に沿った旧非武装地帯(DMZ)は、フエの北約100kmから始まります。定番のルートは、米軍の爆撃の間、村人全員が地下で暮らしたヴィンモック・トンネル、ベンハイ川に架かるヒエンルオン橋、そしてケサン基地を回るものです。長い1日になりますが、フエ発のDMZ1日ツアーは1,000人以上の旅行者から4.9の評価を得ています。
フォンニャの洞窟
ティエンドゥオン洞窟(パラダイス洞窟)をはじめとするフォンニャ・ケバン国立公園の洞窟群は、車で北へ約4時間。フエから日帰りも可能ですが、かなり長い1日になるので、現地に1泊するほうがおすすめです。フォンニャ行きのバスやバンは12Goで予約できます。
タムザン潟湖とトゥアンアンビーチ
市の東側には、タムザン・カウハイ潟湖が海岸沿いに約70kmにわたって広がり、漁村や高床式の定置網が見られます。中心部から15kmのトゥアンアンビーチは、フエの人々が泳ぎに行く海です。
バクマー国立公園
ダナンへ向かう道の途中にあるバクマーは標高1,448mで、滝や森の散策路、1930年代のフランス人の別荘跡があります。入場料は65,000ドン。フエからは車で1時間ほどです。
旅行のコツ:行き方・現地での移動・ベストシーズン
フエへの行き方
フーバイ国際空港(HUI)は中心部の南15kmにあり、車で20〜30分です。新ターミナルは2023年にオープンしました。Grabやタクシーなら約250,000〜300,000ドン、2番のバスなら30分おきに運行していて数千ドンで乗れます。鉄道なら、フエは統一鉄道の沿線にあり、ハノイからは夜行で約13時間です。ハノイからの列車・バス・飛行機やホーチミン市からの便は12Goで比較できます。
ダナン・ホイアンからフエへ、ハイヴァン峠越えのルート
ダナンまでは約100km。ハイヴァン・トンネルを通る道路で2〜3時間、普通列車で2時間半です。景色を楽しむなら峠越えがおすすめで、私のようにスクーターで走るか、イージーライダーのバイクツアーを利用するか、道路の下の海岸沿いを走りランコーに停車するヘリテージ列車に乗る方法があります。ダナンからのバスや列車、ホイアンからの便も12Goで比較できます。

現地での移動
中心部はそれぞれの岸を歩いて回れますが、帝廟は歩いては行けません。Grab(車またはバイク)、スクーター、ツアーを利用しましょう。スクーターのレンタル料は1日約100,000〜200,000ドンで、帝廟への道は走りやすいです。ベトナムで認められているのは、1968年のウィーン条約に基づく国際運転免許証だけです。日本で発行される国際運転免許証は1949年のジュネーブ条約に基づくもので、ベトナムでは有効ではありません。そのほかの移動手段については、ベトナム国内の移動ガイドで詳しく紹介しています。
フエのベストシーズン
ベストシーズンは1月下旬から4月。穏やかな気候で、雨も1年で最も少ない時期です。5月から8月はとても暑く、35°Cを超える日も珍しくありません。9月から12月は雨季で、10月(約750mm)と11月が最も雨の多い月です。2025年10月下旬には記録的な豪雨で街が浸水し、香江の水位は最高警戒レベルを1.1m上回り、王宮と帝廟は一時閉鎖されました。秋に旅行するなら、日程に1日余裕をもたせておきましょう。ベトナム全土の月ごとの気候は、ベトナム旅行の計画ガイドでまとめています。
フエのお祭り
フエの文化祭典「フエ・フェスティバル」は、現在は1年を通じて約80のイベントが行われる四季のプログラムとして開催されています。2026年は4月25日に開幕し、6月には国際芸術週間が開かれました。旧正月のテトもフエを訪れるには美しい季節ですが、多くのレストランが数日間休業します。
フエとホイアン、どう日程を分ける?
この2つの街は競い合う関係というより、互いを補い合う存在です。ホイアンはランタンが灯る小さな交易の町で、歩いて、食べて、買い物を楽しむ場所。一方のフエはかつての都で、壮大なスケールの建造物を見に行く場所であり、移動には乗り物が必要です。ベトナム中部に4日しかないなら、ホイアンに2日、ダナンに1日、フエに1日をあて、ハイヴァン峠経由で移動するのがおすすめです。1週間あるなら、フエには丸2日かけましょう。北から来る場合は、フエが最初の立ち寄り先になります。ハノイからは夜行列車でひと晩、サパはさらにその先です。
ベトナム中部の旅をもっと知る
フエのよくある質問
フエは何日必要?
丸2日あれば十分です。1日は王宮、もう1日は帝廟とティエンムー寺にあてましょう。DMZやフォンニャの洞窟への日帰り旅行をするなら、3日目を加えてください。
フエは行く価値がある?
はい。フエにはベトナムで最も重要な建造物である王宮と帝廟があり、1993年からユネスコ世界遺産に登録されています。料理もベトナム屈指のおいしさです。しかも、ハノイやホーチミン市よりずっと落ち着いています。
2026年のフエ王宮の入場料はいくら?
大人200,000ドン、7〜12歳の子どもは40,000ドンで、7歳未満は無料です。主要な3帝廟とのセット券は530,000ドンです。
フエ王宮の営業時間は?
夏は6時30分〜17時30分、冬は7時〜17時です。夜間開場は、今のところ特別なイベントのときだけです。
フエの帝廟でいちばんおすすめはどこ?
庭園と湖ならトゥドゥック帝廟、豪華なモザイクならカイディン帝廟、配置の調和ならミンマン帝廟です。半日しかないなら、互いに近いトゥドゥック帝廟とカイディン帝廟を回りましょう。
フエは何で有名?
阮朝の王宮、香江沿いの帝廟、ティエンムー寺、そしてブンボーフエをはじめとする料理で有名です。
ダナンからフエへはどう行く?
ハイヴァン・トンネルを通る道路で2〜3時間、列車で約2時間半です。景色を楽しみたいなら、バイクかヘリテージ列車でハイヴァン峠を越えるルートがおすすめです。
ダナンからフエまでスクーターで行ける?
はい。ハイヴァン峠を越えて約100km、3時間ほどの道のりで、ベトナムで最も美しい道のひとつです。1968年の条約に基づく国際運転免許証が必要です。
フエのベストシーズンはいつ?
穏やかで雨の少ない1月下旬から4月です。10月と11月は最も雨が多く、2025年10月下旬のように洪水が起こることもあります。
フエではどこに泊まるのがいい?
香江の南岸、レロイ通りとフンヴオン通りの間がおすすめです。レストランに近く、王宮へもすぐ行けます。
フエで食べるべき料理は?
ブンボーフエ、コムヘン(シジミご飯)、蒸し餅のバインベオ・バインナム・バインボッロック、パリパリのパンケーキ、バインコアイ、そしてデザートのチェーです。
フエとホイアン、どちらがいい?
性格が異なり、距離も近い2つの街です。歩いて楽しめる旧市街とのんびりした時間ならホイアン、皇帝の建造物ならフエ。ほとんどの旅行者は両方を旅程に組み込んでいます。


