ベトナム旅行の計画:出発前に知っておきたかったこと

著者:Blaise Jaeger・2026年10月10日更新

2024年4月、私はベトナムを南から北へ10日間で縦断しました。ホーチミンからハロン湾までの旅です。この旅がうまくいった理由のほとんどは、出発前に決めていたことでした。時期、ルート、どの区間を飛行機にするか、ビザ、そして見落としがちな実用的な細かい点です。

このガイドでは、それらの決めごとを、もう一度旅するなら私が決める順番でまとめました。いつ行くか、何日必要か、どのモデルコースを選ぶか、入国条件、フライト、お金、スマホ、持ち物です。ベトナムは私の東南アジアのお気に入りの旅行先のひとつで、少し計画しておくだけで旅がぐっと楽になります。

ベトナム・ホイアンのランタンと古い町並み
ベトナム旅行のルートにほぼ必ず入るホイアン

ベトナムのベストシーズン

ベトナムは南北に1,600km以上も続くため、国全体に共通するベストシーズンはありません。どの月も、どこかは乾季で、別のどこかは雨季です。

  • 北部(ハノイ、サパ、ハロン湾):10月〜4月がベスト。12月〜2月は肌寒く霧が多く、特にサパで顕著です。5月〜9月は暑く湿度が高く、雨が多くなります。
  • 中部(フエ、ダナン、ホイアン):2月〜8月がベスト。雨季は9月〜12月で、台風や洪水のおそれがあります。
  • 南部(ホーチミン、メコンデルタ、フーコック):11月〜4月がベスト。5月〜10月の雨季は、たいてい午後に短く激しいスコールが降る程度です。

国全体を回る旅なら、3月と4月がいちばんのバランスです。私は4月上旬に行きましたが、南部は乾いて暑く、ダナンとホイアンは晴れ、雲に隠れていたのはファンシーパンの山頂だけでした。1月下旬〜2月のテト(旧正月)は避けましょう。交通機関は満席になり、多くの店や施設が数日間閉まります。

ベトナム・ダナンのミーケービーチ
4月上旬、晴天のダナン・ミーケービーチ

ベトナム旅行は何日必要?

移動距離が長いので、日数によって回れる地域の数が決まります。おすすめのモデルコースは次のとおりで、どれも長距離区間は飛行機を使います。

1週間:1〜2地域に絞る

ベトナム・サパ近郊、ファンシーパン山の仏教寺院
サパの上、ファンシーパン山の寺院

10日〜2週間:南から北への定番モデルコース

私が10日間でたどったルートです。

  1. 1〜2日目:ホーチミンとメコンデルタへの日帰りツアー。
  2. 3〜6日目:ダナンへ飛び、ホイアン、田園地帯、ミーソン遺跡をスクーターで巡る。
  3. 7〜8日目:ハノイへ飛び、夜行バスでサパへ。ファンシーパンに登る。
  4. 9〜10日目:ハノイ旧市街と、ハロン湾の日帰りクルーズ。

2週間あれば、ホイアンとハノイの間にフエで2日を加え、ハロン湾は日帰りではなく船で1泊するクルーズにします。

3週間:ビーチと山をのんびりと

同じルートで各地の滞在を延ばし、北部のニンビンやハザン、中南部のダラットやニャチャンを加え、最後はフーコック島やコンダオ島のビーチで数日過ごします。

飛行機・列車・バス・スクーターで各区間をどうつなぐかは、こちらのガイドで解説しています:ベトナム国内の移動手段。

ハノイからホーチミンまでのベトナム旅行ルートの地図
北から南への旅の主な立ち寄り先

ビザと入国条件

日本を含む24か国の国籍者は、ビザなしで最長45日間ベトナムに滞在できます。対象にはフランス、ドイツ、イギリス、イタリア、スペイン、オランダ、スイス、北欧諸国、韓国なども含まれます。東南アジア諸国の多くは30日間です。

それ以外の国籍(アメリカ、カナダ、オーストラリアなど)の人や、45日を超えて滞在したい人は、ベトナム政府の公式e-Visaポータルで電子ビザを申請します。最長90日間、シングルまたはマルチプルエントリーで、通常3〜5営業日で発給されます。必ず公式サイトを使いましょう。よく似た代行サイトの多くは何倍もの料金を取ります。フーコック島へ国際線の直行便で到着する場合は、国籍を問わずビザなしで30日間島に滞在できます。

パスポートの残存期間は入国日から6か月以上必要で、スタンプ用の空白ページも必要です。ルールはよく変わるので、予約の直前にもう一度確認してください。

ベトナム旅行のためのパスポートと渡航書類
予約の前に、自分のパスポートのビザ条件を確認

健康と海外旅行保険

義務づけられた予防接種はありません。ただし黄熱の流行国から入国する場合は黄熱の予防接種が必要です。一般に推奨されるのは次のとおりです。

  • 定期接種:ジフテリア・破傷風・ポリオを最新の状態に。
  • A型・B型肝炎と腸チフス:食べ物や水の衛生面から、特に屋台で食事をする人に。
  • 狂犬病と日本脳炎:長期滞在や、へき地の農村部で過ごす人に。

出発の数週間前にトラベルクリニックで相談しましょう。医療搬送を補償する海外旅行保険に入り、スクーターを借りる予定なら運転が補償対象かも確認してください。多くの保険はバイクの免許がある場合しか補償しません。

ベトナムへのフライト

カンボジア、ラオス、中国から陸路で入るのでなければ、飛行機で入国することになります。主な国際空港は次のとおりです。

  • タンソンニャット空港(ホーチミン):最も利用者が多く、アジア、ヨーロッパ、中東、オーストラリアからの便があります。ホーチミン(サイゴン)の新空港、ロンタイン国際空港は2026年12月に商業運航を開始する予定です。
  • ノイバイ空港(ハノイ):第2の玄関口で、ヨーロッパやアジア各地からの直行便があります。日本からの直行便もこの2空港が中心です。
  • ダナン空港:主にアジアからの便で、ホイアンやフエへのアクセスに便利です。
  • カムラン空港(ニャチャン)とフーコック空港:ビーチ滞在向けで、主にアジアからの便です。

いちばんのおすすめは、到着と出発を別の都市にするオープンジョー航空券です。私もホーチミンに到着し、ハノイから帰国しました。2時間の戻りの国内線と丸1日を節約できます。日程に幅をもたせてフライト検索サイトで料金を比べ、テトの前後や7〜8月は国内線を数週間前に予約しましょう。国内線・列車・バスは、12Goのアプリですべての選択肢を一覧で比較できます。

ベトナムの空港に停まるベトジェットの機体
ベトナムのどの空港でも見かけるLCC、ベトジェット

お金・SIMカード・アプリ

  • 通貨:ベトナム・ドン(VND)。25,000ドンがおよそ1米ドルです。ホテルやショッピングモール、都市部の多くのレストランではカードが使えますが、屋台、市場、小さな町では現金のみです。
  • ATM:町なかで簡単に見つかります。ほとんどが1回ごとに手数料がかかるので、まとめて引き出すのがおすすめです。
  • SIMカード:私はホーチミンの空港の到着ロビーでデータ通信付きの現地SIMを買いました。所要10分ほどです。スマホが対応していれば、出発前に買うeSIMでも同じように使えます。
  • アプリ:大都市では車やバイクタクシーを定額で呼べるGrab、徒歩移動と営業時間の確認にGoogleマップ、交通チケットに12Go、メニューには翻訳アプリ。
  • 予算:ベトナムは今も物価が安い国です。私の旅では、サイゴンで大盛りの麺が65,000ドン、ハノイの屋台風レストランで焼きそばが90,000〜100,000ドンでした。
ホーチミン・タンソンニャット空港到着ロビーにある携帯会社カウンターの旅行者向けSIMカード料金表
タンソンニャット空港の到着ロビーにある旅行者向けSIMの料金表。2024年4月に私もここで購入

何をどこで食べるかは、こちらのガイドで紹介しています:ベトナム料理。

ベトナムの麺料理、フォー
ベトナムでいちばん安くておいしい食事、フォー

ベトナム旅行の持ち物

  • 服装:軽くて通気性のよい服に加え、サパや夜行バス、冷房の効いた機内用に暖かい上着を。寺院やパゴダを訪れるときは肩とひざを隠しましょう。
  • 靴:歩きやすい靴と、ビーチや雨の日用のサンダル。
  • 雨具:薄手のジャケットかポンチョ。ポンチョはどこでも数千ドンで売っています。
  • 健康:常備薬(処方箋も)、虫よけ、日焼け止め。都市部では薬局が簡単に見つかります。
  • 電気:220V。多くのコンセントは日本と同じAタイプの平たいプラグと、ヨーロッパの丸ピン(Cタイプ)の両方に対応しています。日本の電化製品は対応電圧を確認してください。
ベトナム・ホイアン近郊の田んぼ
スクーターで走ったホイアン近郊の田んぼ

ベトナムではどこに泊まる?

  • 大事な日程の宿は早めに予約:テト、ハロン湾とサパの週末、7〜8月が最初に埋まります。私はBooking.comで比較し、無料キャンセルできるプランを選んでいます。
  • まずは立地:ハノイなら旧市街かその近く、サイゴンなら1区、ホイアンなら旧市街か田んぼの近く。
  • コスパ:ベトナムの中級ホテルは価格の割にとても快適で、家族経営のゲストハウスはツアーや移動の手配を手伝ってくれることもよくあります。
ホーチミン近郊のメコン川を進む舟
旅の2日目、メコン川にて

時期、ルート、書類が決まれば、あとは簡単です。ベトナムでは、現地に着けば自然と物事がうまく回っていきます。各地域の見どころは、こちらからどうぞ:ベトナム旅行ガイド。

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