チェンライ旅行ガイド:寺院・茶畑・ゴールデン・トライアングルを巡る3日間

著者:Blaise Jaeger・2026年10月11日更新

チェンライはタイの最北端にある小さくのんびりした町です。山々や茶畑、国内でも指折りの個性的な寺院に囲まれ、1時間ほどでゴールデン・トライアングルにも行けます。私は2024年10月17日から19日まで3日間滞在しましたが、タイ旅行のなかでも特に印象に残る場所になりました。

この記事では、その3日間に沿って、白い寺院と青い寺院、ワット・フアイプラーカン、ゴールデン・トライアングルとチェンセーン、茶畑の丘、ナイトマーケット、そして泊まった宿と食事を紹介します。

チェンライはどこにある?

チェンライはタイ最北の県で、ミャンマーとラオスに接しています。町はコック川沿いにあり、チェンマイから北東へ約180km、タイ・ラオス・ミャンマーの3か国がメコン川で接するゴールデン・トライアングルまでは車で1時間15分ほど。チェンマイより小さく静かで、タイ最北部を巡る拠点に最適です。

チェンライ3日間のモデルコース

  • 1日目:飛行機で到着し、郊外の湖畔にあるグランピングドームに宿泊。
  • 2日目:町の北側を1日かけて回る。ワット・プラタート・パーガオとスカイウォーク、ゴールデン・トライアングル、ワット・タム・プラー、茶園、カレン族の村。
  • 3日目:町の周辺の寺院めぐり。時計塔、白い寺院、ワット・フアイプラーカン、ワット・プラケオ、青い寺院、そして土曜のナイトマーケット。

3日間がちょうどいい長さです。寺院とゴールデン・トライアングルだけなら2日でも回れますが、かなり慌ただしくなります。

1日目:チェンライに到着

10月17日、2024年9月の大洪水から数週間後に飛行機で到着しました。機内から見たコック川は、まだ茶色く濁って水かさが増していました。初日の夜は町ではなく、湖のほとりの小さなグランピング施設「1000 Stars」へ。ガラスのドームが4棟、少しキッチュな内装のカフェ、そして湖に面したバスタブがあります。

飛行機から見たコック川とチェンライ
コック川の上を通ってチェンライに着陸
チェンライ近郊のグランピングドームにある、湖に面したバスタブ
1000 Starsの湖に面したバスタブ

2日目:ゴールデン・トライアングルとチェンセーン

2日目は、運転手付きの車で町の北側をぐるりと回る長い1日でした。ゴールデン・トライアングルのツアーの多くも、ほぼ同じルートです。

ワット・プラタート・パーガオとスカイウォーク

チェンセーンにあるワット・プラタート・パーガオは、メコン川を見下ろす丘の上の寺院群です。虹色に塗られた道を抜けると、僧侶たちが洞窟に隠された古い仏像を見つけた場所に建てられた僧院があります。さらに上には斜面に突き出したガラスのスカイウォークがあり、足元にメコン川、ラオス、チェンセーンの平野が広がります。高所恐怖症の人には向きません。

チェンセーンのワット・プラタート・パーガオへ続く虹色に塗られた道
ワット・プラタート・パーガオの虹色の道
ワット・プラタート・パーガオのメコン川を見下ろすガラスのスカイウォーク
スカイウォークから、メコン川の対岸にラオスを望む
ワット・プラタート・パーガオのナーガの階段と岩の祠の前で
ワット・プラタート・パーガオの岩の祠

ゴールデン・トライアングル

数キロ先のゴールデン・トライアングルは、ルアック川がメコン川に合流し、タイ、ラオス、ミャンマーの3か国が接する場所です。展望台からは3か国がはっきり見えます。川岸の巨大な金色の仏像と象の像は、このあたりで一番の撮影スポット。桟橋からはメコン川を短時間巡るボートが出ていて、ラオス側に少し立ち寄るものもあります。

タイ、ラオス、ミャンマーの間を流れるゴールデン・トライアングルのメコン川
メコン川を見下ろすゴールデン・トライアングルの展望台
チェンセーンのゴールデン・トライアングルのアーチの下で
ゴールデン・トライアングルのアーチ
ゴールデン・トライアングルの川岸にある象の像と金色の装飾
川岸に並ぶ象の像

この一帯は何十年もの間、世界最大級のアヘン生産地でした。展望台近くにあるアヘン博物館では、ケシ畑から密輸ルート、王室による代替作物プロジェクトまで、その歴史がわかりやすく紹介されています。

ゴールデン・トライアングルのアヘン博物館に展示されたケシの花
アヘン博物館の内部

ワット・タム・プラー(猿の洞窟寺院)

南へ戻る途中、ミャンマー国境の町メーサイの近くにあるワット・タム・プラーは、石灰岩の崖のふもとにある洞窟寺院です。池のまわりを自由に歩き回るサルと、池を泳ぐ大きな魚で知られています。食べ物やサングラスは取られないように気をつけましょう。

メーサイ近くのワット・タム・プラーにあるナーガの階段のある赤い寺院
崖のふもとに建つワット・タム・プラー
ワット・タム・プラーで魚がいっぱいの池の上のベンチに座るサル
ワット・タム・プラーのサルと魚

チュイフォン茶園

午後は、メーチャンの丘にあるチュイフォン茶園でひと休み。見渡す限りの茶畑、展望スポット、そして農園の緑茶やウーロン茶を味わえるカフェがあります。

チェンライ近郊のチュイフォン茶園に並ぶ茶の木
チュイフォン茶園

首長族カレンの村

最後に立ち寄ったのは、首に真鍮のリングをつけたカレン族の女性たちの村です。明らかに観光客向けに整えられていて、メインの道沿いにはスカーフやお土産の店が並んでいます。訪れるなら、女性たちから直接買い物をし、写真を撮る前には許可を取り、地域の人々が実際に暮らし入場料を受け取っている村を選びましょう。

チェンライ近郊の村で、店先で機織りをする首長族カレンの女性
カレン族の村での機織り

3日目:チェンライの寺院めぐり

金色の時計塔

1日の始まりは町の中心にある金色の時計塔。白い寺院を手がけたアーティスト、チャルームチャイ・コーシッピパットのデザインです。昼間はロータリーですが、夜には光と音のショーの舞台になります。

青空の下に立つチェンライ中心部の金色の時計塔
チェンライ中心部の金色の時計塔

ワット・ロンクン(白い寺院)

町から南へ15分ほどの白い寺院は、チェンライで最も有名な観光地で、タイでも特に驚かされる寺院のひとつです。チャルームチャイ・コーシッピパットが1997年に再建を始め、今も未完成のままです。すべてが白と銀色で、地獄から伸びる無数の手の彫刻の上に架かる橋を渡って本堂へ。本堂の壁画には仏教のテーマとスーパーヒーローやポップカルチャーが混在しています。ツアーバスが来る前の朝早くに行きましょう。

池に映る白い寺院ワット・ロンクン、タイ・チェンライ
白い寺院ワット・ロンクン、2024年10月

ワット・フアイプラーカン

町の北数キロにあるワット・フアイプラーカンは、知名度は低いものの同じくらい見ごたえがあります。龍に守られた中国風の九層の仏塔と、慈悲の女神・観音の巨大な白い像があり、像の内部に入って上から谷を見渡すこともできます。

ワット・フアイプラーカンの龍の階段がある九層の仏塔、チェンライ
ワット・フアイプラーカンの九層の仏塔

ワット・プラケオ

町に戻ってワット・プラケオへ。15世紀、落雷で割れた仏塔の中から、現在バンコクにあるエメラルド仏が見つかった寺院です。寺にはレプリカが安置されていて、大きな観光地に比べて静かに過ごせます。

チェンライのワット・プラケオにある金色のナーガの階段とチーク材の本堂
ワット・プラケオ

ワット・ロンスアテン(青い寺院)

2016年にチャルームチャイ・コーシッピパットの弟子によって完成した青い寺院は、3大寺院の3つめ。深い青の壁、金の装飾、内部の大きな白い仏像が印象的です。入場無料で、白い寺院より空いています。

チェンライの青い寺院ワット・ロンスアテンの青と金のファサード
青い寺院ワット・ロンスアテン

グルメとナイトマーケット

北タイ料理は、バンコクや島で食べる料理とは違います。ハーブが多く、ココナッツは控えめで、ミャンマーや中国の影響も見られます。カリカリの麺をのせたカレーラーメン「カオソーイ」、ハーブ入りのスパイシーなソーセージ「サイウア」、トマトと豚ひき肉のディップに野菜を添えた「ナムプリックオーン」をぜひ。

3日目のランチは、小さなレストラン「バーラップ」へ。オーナーの女性が北部料理を一品ずつ上手な英語で説明してくれ、少量や辛さ控えめにも対応してくれます。ここで食べたカオソーイは、旅で一番の味でした。

チェンライのレストラン「バーラップ」のカオソーイと北タイ料理
バーラップのカオソーイ

夜は時計塔の近くで開かれる「サタデー・ナイト・ウォーキングストリート」へ。通りが歩行者天国になり、屋台料理や工芸品、ライブ音楽の大きな市場になります。ほかの曜日は、毎晩開いているナイトバザールがおすすめです。

チェンライのナイトマーケットの屋台
土曜のナイトマーケット

チェンライではどこに泊まる?

  • 1000 Stars(グランピング):郊外の静かな湖のほとりに4棟のドーム。湖に面したバスタブもあり、1泊にぴったりです。
  • ル・メリディアン・チェンライ:町でも指折りのホテル。コック川のほとりにあり、大きな古木の下に3段のプール。バンコクの同クラスのホテルよりずっと手頃です。
  • 町の中心部:時計塔やナイトマーケットの近くで、Grabやトゥクトゥクで移動するならいちばん便利です。
チェンライ近郊の1000 Starsにあるテラス付きグランピングドーム
1000 Starsのドーム
コック川沿いのル・メリディアン・チェンライのプールと庭園
ル・メリディアンのプール

宿探しはこちら:Booking.com。

時間に余裕があれば

  • ドイトゥン:町の北の山にある、メーファールアン庭園と王母の旧王室別荘。
  • ドイメーサロン:中国国民党の兵士たちが開いた山村で、ウーロン茶の段々畑に囲まれています。
  • プーチーファー:日の出時に雲海を見下ろせる展望地。町から東へ2時間、11月から2月がベストです。
  • シンハーパーク:町から15分の広大な公園で、茶畑や湖、サイクリングロードがあります。

チェンライへの行き方

  • 飛行機:バンコクからチェンライ空港へ毎日複数便、約1時間20分。空港から町まではGrabで15分です。
  • チェンマイからバス:山道を通って約3〜4時間。予約はこちら:12Go。
  • 現地での移動:町なかはGrabかトゥクトゥク。ゴールデン・トライアングルや郊外の寺院へは運転手付きの車かツアーで。

国内の移動手段はすべてこちら:タイ国内の移動手段。

チェンライ観光のベストシーズン

ベストシーズンは11月から2月。乾燥して晴れの日が多く涼しく、山では夜は寒いほどです。3月と4月は暑く、野焼きの影響でかすみがちです。5月から10月の雨季は景色が緑豊かになる一方、洪水が起きることもあり、2024年9月にはコック川が町の一部を浸水させました。私が訪れた10月中旬は雨季の終わりで、ほとんど晴れていました。

チェンライとチェンマイ、どっちがいい?

チェンマイは規模が大きくにぎやかで、数百の寺院、市場、レストラン、ナイトライフがあります。チェンライは小さく静かで、現代アートの寺院、ゴールデン・トライアングル、周囲の山々で知られています。2つの町は3〜4時間の距離で、両方を組み合わせる旅行者も多くいます。

チェンライ旅行のよくある質問

チェンライは行く価値がある?

あります。白い寺院、青い寺院、ワット・フアイプラーカンはタイのどの寺院とも違いますし、ゴールデン・トライアングルや茶畑の丘にも日帰りで気軽に行けます。

チェンライには何日必要?

私のように3日間が理想です。1日目は到着してゆっくり、2日目はゴールデン・トライアングルとチェンセーン、3日目は町周辺の寺院。時間がなければ2日でも回れます。

チェンマイからチェンライへ日帰りできる?

ツアーを使えば可能ですが、白い寺院と青い寺院をさっと見るために片道3時間半、往復7時間ほどを車で過ごすことになります。少なくとも1泊するほうがずっとおすすめです。

チェンライはタイ北部の旅に欠かせない立ち寄り先で、南のビーチの前後にもぴったりです。ほかの地域は、こちらからどうぞ:タイ旅行ガイド。

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