
パリから日帰りで行けるおすすめの旅:パリ在住者が選ぶ近郊の名所と電車での行き方
Blaise Jaeger著 · 2026年10月29日更新
私はパリジャンです。スーツケースを持たずにフランスをもっと知るなら、日帰り旅行がいちばんだと思っています。何十年も前から知っている場所もあります。フランスで働いていた頃はガラディナーのためにヴェルサイユへ通い、ジヴェルニーのすぐ隣のヴェルノン(Vernon)には2年間住んでいました。一方で、海外から訪ねてきた友人たちと一緒に、最近になって見つけた場所もあります。ここでは、私がおすすめする日帰り旅行先とその行き方、そして2日間あるときに足をのばしたい少し遠い旅先を紹介します。
パリから日帰りで行ける旅先をひと目で
- 絶対に外せない場所:ヴェルサイユ。電車で30〜40分。
- 静かな王宮なら私のいちばんのお気に入り:フォンテーヌブロー。リヨン駅(Gare de Lyon)から電車で約40分。
- アートと馬、そして美しい城なら:シャンティイ。北駅(Gare du Nord)から電車で25分。
- モネの庭園なら:ジヴェルニー。4月から11月上旬まで。
- 子ども連れなら:ディズニーランド・パリ。RERで40分足らず。
- 気軽に半日で:サン=ジェルマン=アン=レーとル・コルビュジエのサヴォア邸。どちらもRER A線で行けます。
- 大聖堂とシャンパーニュ:シャルトルは電車で約1時間、ランスはTGVで46分。
ヴェルサイユ:絶対に外せない日帰り旅行先
ヴェルサイユは、私がまず最初におすすめする日帰り旅行先で、いちばんよく知っている場所でもあります。皆さんと同じようにRERで見学したこともありますが、まだフランスで働いていた頃は、ガラディナーのために何度も車で訪れました。見学者が帰ったあとの夜に鏡の間を歩いたことは、忘れられない思い出です。

鏡の間は長さ73メートル、357枚の鏡が並び、1919年にヴェルサイユ条約が調印された場所です。宮殿だけで終わりにしないでください。庭園や大運河(Grand Canal)、トリアノン(Trianon)の領地も同じくらい美しく、4月から10月には音楽に合わせて噴水が上がります。

行き方:宮殿に最も近いRER C線のヴェルサイユ・シャトー・リヴ・ゴーシュ駅(Versailles Château Rive Gauche)へ。またはサン・ラザール駅(Saint-Lazare)からヴェルサイユ・リヴ・ドロワット駅(Versailles Rive Droite)まで電車で約30分です。知っておきたいこと: 2026年から、4月〜10月の全域共通チケットはヨーロッパからの来訪者が32ユーロ、それ以外の方は35ユーロです(冬季は22ユーロと25ユーロ)。宮殿は入場時間枠を予約しましょう。月曜日は休館です。
フォンテーヌブロー:混雑のない王宮
フォンテーヌブロー宮殿は、すでにヴェルサイユを見た方におすすめしている王宮です。中世の王たちからナポレオンまで、8世紀にわたってフランスのすべての君主がここに暮らしました。その歴史は肌で感じられます。ルネサンス様式のフランソワ1世の回廊(Galerie François Ier)、ナポレオンの玉座の間、そして1814年にナポレオンが古参近衛隊に別れを告げた馬蹄形の階段。ヴェルサイユに比べて、見学者ははるかに少なめです。





私は3月、スキーの帰りにレンタカーで訪れ、宮殿の正面にある歴史的な邸宅を改装した4つ星ホテル、L’Aigle Noir(レーグル・ノワール)に1泊しました。日帰り客が到着する前の朝に宮殿を見学するには、理想的な拠点です。Booking.comでL’Aigle Noirの料金をチェックする。

フォンテーヌブローの森とバルビゾン
町を囲む森は美しく、クライマーやハイカーに人気の砂岩の巨岩が点在しています。なお、2026年7月に大規模な山火事が発生し、トロワ・ピニョン(Trois-Pignons)地区の約2,000ヘクタールが焼失しました。森の大部分は8月に再開されましたが、一部のエリアはまだ閉鎖されているため、出かける前に確認してください。森のはずれにあるバルビゾンは、ミレー、ルソー、コローが印象派の到来を告げる風景画を描いた村です。

行き方:リヨン駅からフォンテーヌブロー=アヴォン駅(Fontainebleau-Avon)まで電車で約40分、そこから1番のバスで宮殿へ。知っておきたいこと:入場料17ユーロ。火曜日休館。庭園と公園は無料です。
シャンティイ:城と名画コレクション、そしてディアヌ賞
シャンティイ城は、湖に姿を映すとても美しい城です。城内のコンデ美術館は、ルーヴル美術館に次いでフランスで2番目に大きい古典絵画のコレクションを所蔵しています。隣の大厩舎(Grandes Écuries)はコンデ公の馬のために建てられたもので、今も馬術ショーが行われています。


私は友人のRoyとレンタカーで、ディアヌ賞(Prix de Diane)を見に行きました。毎年6月にシャンティイ競馬場で開かれる有名な競馬レースで、エレガンスと帽子のコンテストも行われます。その週末に近くにいるなら、絶対に見逃さないでください。途中にある小さな町サンリス(Senlis)には、美しいゴシック様式の大聖堂があります。


行き方:北駅からシャンティイ=グヴィユー駅(Chantilly-Gouvieux)まで電車で約25分、そこから徒歩20分。知っておきたいこと:城は火曜日休館です。
ジヴェルニー:モネの家と庭園
私はジヴェルニーの隣町ヴェルノンに2年間住んでいて、モネの家と庭園には何度も足を運びました。モネはここで43年間暮らし、日本の太鼓橋がかかる睡蓮の池は、まさに絵画のままです。
行き方:サン・ラザール駅からヴェルノン=ジヴェルニー駅(Vernon-Giverny)まで電車で45分足らず。シーズン中はそこからシャトルバスが出ています。知っておきたいこと:家と庭園の公開は4月1日から11月上旬までのみ。入場料13ユーロで、予約がおすすめです。
ディズニーランド・パリ
子ども連れの旅行なら、あるいは心は子どものままという方なら、ディズニーランド・パリは市内中心部からRER A線で40分足らずです。私はRoyと一緒に行き、丸1日を過ごしました。2つ目のパークである旧ウォルト・ディズニー・スタジオ(Walt Disney Studios)は、2026年3月にディズニー・アドベンチャー・ワールド(Disney Adventure World)に生まれ変わり、新しい『アナと雪の女王』のエリアと湖が加わりました。

行き方: RER A線で、パークの目の前にあるマルヌ=ラ=ヴァレ=シェシー駅(Marne-la-Vallée – Chessy)へ。
サン=ジェルマン=アン=レーとサヴォア邸
RER A線で気軽に行ける半日旅が2つあります。エトワール(Étoile)から20分のサン=ジェルマン=アン=レーでは、ルネサンス様式の城が国立考古学博物館になっていて、ル・ノートル(Le Nôtre)が手がけたグランド・テラスがセーヌ川を見下ろして2キロ近く延び、パリを一望できます。ルイ14世はサン=ジェルマンのシャトー・ヌフ(Château-Neuf)で生まれましたが、この城はほぼ完全に姿を消しています。
同じ路線をさらに進んだポワシー(Poissy)にあるサヴォア邸は、ル・コルビュジエによる近代建築の宣言ともいえる作品です。1928年から1931年にかけて建てられ、ユネスコの世界遺産に登録されています。スロープ、屋上テラス、水平連続窓は、今見てもモダンです。月曜日は休館です。

少し足をのばして:シャルトルとランス
シャルトル大聖堂
シャルトルには、フランス西部をめぐるドライブ旅行の帰りに車で立ち寄りました。ユネスコの世界遺産に登録された大聖堂はフランスで最も美しい大聖堂のひとつで、12〜13世紀のステンドグラスが176枚あり、身廊の床には迷路が描かれています。入場は無料で、4月から1月上旬までは夜に町の建造物がライトアップされます。


行き方:モンパルナス駅(Montparnasse)から電車で約1時間。
ランスとシャンパーニュのカーヴ
ランスには、アルザスからの帰りにレンタカーで立ち寄りました。歴代フランス国王が戴冠式を行った大聖堂には、後陣中央の礼拝堂にマルク・シャガールのステンドグラスがあります。そしてポメリーのカーヴ見学は本当に興味深いです。古い白亜の採石場を利用した地下30メートルの回廊が18キロ以上も続き、道中には現代アートのインスタレーションが展示されています。



行き方:東駅(Gare de l’Est)からTGVで約46分。知っておきたいこと:ポメリーのカーヴの定番ツアーは30ユーロ、ガイド付きは36ユーロです。オンラインで予約しましょう。
2日間の小旅行:ロワールの古城とノルマンディー
快適な日帰りには遠すぎる場所もあります。ロワールの古城へは車で2時間かかります。少なくとも2〜3日かけるのがおすすめで、私の旅程はロワールの古城ガイドで紹介しています。ノルマンディーも同じです。エトルタの断崖とオンフルールの港はパリから車で2〜3時間、モン・サン=ミッシェルは電車で片道4時間近くかかるので、現地に1泊するほうがずっと楽しめます。

パリから日帰り旅行をするための実用的なヒント
- 出発駅を確認:ヴェルサイユ(RER C線またはサン・ラザール駅)、フォンテーヌブロー(リヨン駅)、シャンティイ(北駅)、ジヴェルニー(サン・ラザール駅)、シャルトル(モンパルナス駅)、ランス(東駅)、ディズニーランドとサン=ジェルマン=アン=レー(RER A線)。
- 切符:ヴェルサイユ、フォンテーヌブロー、ディズニーランド、サン=ジェルマン=アン=レー、ポワシーはイル=ド=フランス(Île-de-France)地域圏内にあり、地域圏の交通機関の切符で行けます。シャンティイ、ジヴェルニー、シャルトルには地方路線TERの切符が必要です。ランスへはTGVを事前に予約しましょう。切符についてはパリの交通ガイドで詳しく説明しています。
- 月曜日と火曜日は避ける:ヴェルサイユは月曜日、フォンテーヌブローとシャンティイは火曜日が休館です。
- パリ・ミュージアム・パス(Paris Museum Pass):ヴェルサイユ、フォンテーヌブロー、サヴォア邸が含まれますが、ヴェルサイユでは入場時間枠の予約が別途必要です。
- 車なら:シャンティイ、フォンテーヌブローとその森を回るのに便利で、ロワール渓谷で複数の古城を組み合わせるなら欠かせません。
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パリからの日帰り旅行に関するよくある質問
パリからの日帰り旅行でいちばんおすすめはどこですか?
迷わずヴェルサイユです。電車で30〜40分で行けて、ほかにはない場所です。すでに訪れたことがあるなら、より静かなフォンテーヌブローか、シャンティイを選んでください。
車がなくても行きやすい日帰り旅行先はどこですか?
ヴェルサイユ、フォンテーヌブロー、シャンティイ、ジヴェルニー、シャルトル、ランス、ディズニーランド、サン=ジェルマン=アン=レーは、どれも電車かRERで1時間以内に行けます。
パリから電車ですぐ行ける街はどこですか?
シャンティイは北駅から25分、ヴェルサイユは約30分、フォンテーヌブローはリヨン駅から40分、ランスはTGVで46分、シャルトルは約1時間です。
モン・サン=ミッシェルはパリから日帰りできますか?
可能ですが、疲れます。電車で片道4時間近くかかるからです。ノルマンディーで少なくとも1泊することをおすすめします。
ロワールの古城はパリから日帰りできますか?
はい、ツアーか車を利用すれば可能ですが、見られるのは1つか2つの城だけです。2〜3日かけるほうがずっと良いでしょう。
2026年の火災のあと、フォンテーヌブローの森には入れますか?
2026年8月に大部分が再開されましたが、トロワ・ピニョン地区の一部は安全のため現在も閉鎖されています。散策の前に最新情報を確認してください。


