
ニュピ2027年とバリ島の儀式・祭り:日程、ルール、当日の過ごし方
Blaise Jaeger著 · 2026年10月27日更新
2027年のバリ島のニュピは、2027年3月8日(月)です。
ニュピはバリ島の有名な「静寂の日」です。この日は、島全体のあらゆる動きが完全に止まります:
- フライトの運航停止
- 交通機関の運行停止
- あらゆる活動の停止
- 明かりの使用禁止
ニュピはバリ島でもっとも独特な祝祭であり、世界でも屈指の興味深い文化体験のひとつです。そしてニュピの前夜、2027年3月7日(日)の夜に行われるオゴ・オゴ(悪霊をかたどった巨大な張り子人形)のパレードは、バリ島でもっとも壮観な祭りのひとつです。ニュピは太陰暦であるサカ(Saka)暦に従うため、毎年日付が変わり、通常は3月に行われます。
👉 このガイドでは、2027年の正確な日程、ニュピのルール、オゴ・オゴの祭りに加え、バリ島のそのほかの儀式もすべて解説します。
バリ島の主な儀式の概要
バリ島は、活気ある文化と、一年を通じて行われる数多くの宗教儀式で知られています。特に重要なものは次のとおりです:
- ニュピ(Nyepi):有名な「静寂の日」
- ガルンガン(Galungan)とクニンガン(Kuningan):善が悪に打ち勝ったことを祝う祭り
- オダラン(Odalan):210日ごとに行われる寺院の創立記念祭
- ンガベン(Ngaben):バリ島の伝統的な火葬儀礼
👉 こうした儀式の時期にバリ島を訪れることは、島の素顔に触れられる、もっとも思い出深い体験のひとつです。

バリ島の儀式カレンダー(2027年)
バリ島の儀式は、2つの伝統的な暦に従っています:パウコン(Pawukon)暦(210日周期)とサカ暦(太陰暦)です。
👉 そのため、祝祭は一年中行われ、その日付は毎年変わります。
🎎 2027年のバリ島の主な祭り
- ニュピ(バリの新年/静寂の日): 2027年3月8日(月)
- オゴ・オゴのパレード(ニュピの前夜): 2027年3月7日(日)
- ガルンガン(ダルマ=善がアダルマ=悪に打ち勝つ日): 2027年1月13日と8月11日
- クニンガン(ガルンガン期間の最終日): 2027年1月23日と8月21日
- サラスワティ(学問の女神の日): 2027年5月29日
- パゲルウェシ(精神の強さを願う日): 2027年6月2日
- ニュピ・ラウト/ニュピ・スガラ(海の静寂の日。ヌサ・ペニダのみ): 2027年9月15日
🔄 一年を通じて繰り返し行われる儀式
大きな祭りのほかにも、多くの儀礼が定期的に行われています:
- オダラン →210日ごとの寺院の創立記念祭
- カジェン・クリウォン(Kajeng Kliwon) →15日ごと(精神的に重要な日)
- トゥンペック(Tumpek) →35日ごと(自然や物、命に感謝を捧げる日)
👉 つまり、村でも寺院でも、バリ島のどこかでほぼ常に儀式が行われているということです。
🌴 旅行者へのアドバイス
バリ島の儀式を体験したい方へ:
- 地元の寺院を訪れる
- ホテルのスタッフや地元の人に、その時期の行事を尋ねる
- 旅行前にバリ島の暦を確認する
バリ島の2つの暦
バリ島の儀式や祝祭、行事は、バリの人々が使う2つの異なる暦に従っています:
- 1年がわずか210日で構成されるパウコン暦
- インドの暦法に由来するサカ暦。各月は新月から始まり、新月は大きな儀式が行われる機会となります。
バリ島の主な祝祭
オダラン(寺院の創立記念祭)
オダランは、各寺院の創立記念日に神々の降臨を祝う祭りです。寺院の創立から210日ごと(パウコン暦の1年に1回)に行われます。そのため、日付は寺院ごとに異なります。オダランには1〜3日で終わるものもあれば、1か月近く続くものもあります。中心となる宗教儀式が終わると、オダランは近隣の人々が集う社交の場としての性格が強くなります。
寺院の創立記念祭は、数日間にわたることがよくあります。2026年7月25日、私はたまたま、ダイブセンターDune Penidaの真向かいにある、ToyapakehのPura Desa Segara Kukuhで、3日間にわたるオダランの最後の行列に立ち会いました。ちょうどダイビングに出かけようとしていたとき、寺院から響くゴングの音が耳に入ったのです。バリ島の多くの儀式と同じように、宗教儀礼のあとには、聖なる品々を担いで村の中を戻っていく行列が続きました。

ガルンガンとクニンガンの祝祭
ガルンガンは、宇宙の創造と、ダルマ(善)がアダルマ(悪)に打ち勝ったことを祝う祭りです。祭りは必ず水曜日に始まりますが、準備はその2日前から始まります。月曜日には各家庭で伝統的なお菓子や供物を用意し、火曜日(プナンパハン・ガルンガン)は祝いの食事の準備と、手の込んだ供物の仕上げにあてられます。祝祭が始まる前に、どの家もペンジョール(penjor)を立てます。ペンジョールとは、ヤシの葉や花、供物で飾られた、優美な弧を描く背の高い竹竿で、今ではバリ島を象徴する存在のひとつになっています。
バリ島では、ガルンガンとクニンガンの期間中、村や通りはもちろん、ごく細い路地に至るまで、見事なペンジョールで飾られます。約10日間立てられるペンジョールは、繁栄、感謝、信仰を象徴し、島をインドネシアでもっとも見ごたえのある旅先のひとつに変えてくれます。

祝祭は10日間続き、クニンガンで締めくくられます。クニンガンは清めの日で、バリ・ヒンドゥーの信仰では、地上の家族のもとを訪れていた祖先の霊が、この日に霊界へ帰るとされています。
バリ島の今後のガルンガン/クニンガンの日程:
- ガルンガン: 2027年1月13日と2027年8月11日
- クニンガン: 2027年1月23日と2027年8月21日

サラスワティの祝祭
サラスワティは学問の女神を祝う日です。主に子どもたちが祝い、通っている学校の寺院で祈りを捧げ、供物を納めます。バリの人々は聖水を振りかけて、女神と書物にも敬意を表します。
バリ島の次回のサラスワティ:
- 2027年5月29日
パゲルウェシの祝祭
パゲルウェシは、精神を強め、悪に立ち向かう一人ひとりの力を高めるための祭りです。「パゲル(Pager)」は垣根・防壁、「ウェシ(Wesi)」は金属を意味します。つまり、誰もが悪の力に対して強固な守りで身を固めるべきだということです。バリの人々はみな、あらゆる悪い影響から守られるよう、家寺やほかの寺院に供物を捧げます。
バリ島の次回のパゲルウェシ:
- 2027年6月2日
トゥンペックの祝祭
35日ごとに、バリの人々は道具や大切な財産に供物を捧げます。2027年までの今後のトゥンペックの日程は次のとおりです:
- 儀式で使う楽器、仮面、衣装(トゥンペック・クルルット):2026年8月1日、2027年2月27日と9月25日
- ペットや、特に牛などの家畜(トゥンペック・カンダン):2026年9月5日、2027年4月3日
- 人形(トゥンペック・ワヤン):2026年10月10日、2027年5月8日
- 車、バイク、テレビ、刃物など、鉄でできた物(トゥンペック・ランデップ):2026年11月14日、2027年6月12日
- そして樹木(トゥンペック・ウドゥー):2026年12月19日、2027年7月17日
カジェン・クリウォン
カジェン・クリウォンの日、バリのヒンドゥー教徒は力と活力を授かるために身を清めます。この日はパムサパティ(pamusapati)を行うのにもよい日とされています。これは、バロン、ランダ、仮面、お守り、クリス(短剣)などの聖なる品に霊を招き入れ、霊的な力を授ける儀式です。
カジェン・クリウォンには、カジェン・クリウォン・ウウダンとカジェン・クリウォン・エニタンの2種類があります。ウウダンは負の力を鎮め、エニタンは正の力を高めます。
どちらの儀式も、誠実さと真心を大切にして行われます。

ニュピ(静寂の日)
ニュピはバリの新年(サカ暦の元日)です。バリの暦に従い、3月または4月に行われます。2027年のニュピは3月8日(月)です。
ニュピは静寂と瞑想の日であり、心を整え、負の感情から解き放つための日です。この静けさによって悪霊に島が無人だと思わせ、再び住民を悩ませに戻ってこないようにすると信じられています。
私はヌサ・ペニダで何度もニュピを過ごしてきましたが、ここの静けさはまさに完全です。エンジン音も音楽も明かりもなく、頭上には星空だけが広がります。間違いなく、島で一年でもっとも力強く、心を揺さぶられる一日です。
ニュピの日、バリ島ではどうなるのか?
ニュピの間、バリ島全体が活動を停止し、人々は自宅やホテル、ヴィラから外に出ることが許されません。すべての店や事業所が休業し、明かり、音楽、物音はいっさい禁止されます。空港もこの日は閉鎖されます。ただし、病院や消防などの公共サービスは、緊急時に備えて稼働しています。
伝統的な自警団であるプチャラン(pecalang)が通りを巡回し、ニュピの平穏と静けさが保たれるよう見守ります。そのため光害も騒音もなく、瞑想や星空観察には理想的な環境になります。ただし、食事と飲み物を提供してくれるホテルやリゾートを選んで予約しておく必要があります。
ニュピに先立って行われるのがムラスティ(Melasti)で、バリ島全域で執り行われます。これは大がかりな浄化の儀式です。この機会に、バリの人々は海や自然の水源へ出向き、自らの体と聖なる品々を清めます。そしてニュピの前日には、主要な交差点に大きな供物が置かれ、悪霊を祓うとされています。

オゴ・オゴのパレード(ニュピの前夜)
オゴ・オゴの祭りとは?ニュピの前日はングルプック(Ngrupuk)と呼ばれ、人々は通りに繰り出し、音を立てて悪霊を追い払います。旅行者も、悪魔や悪霊をかたどった手作りの張り子人形、オゴ・オゴをバリの人々が担いで練り歩く様子を見物することができます。行列にはシンバルの音や爆竹が伴い、悪霊を退散させます。2027年のオゴ・オゴのパレードは、ニュピの前夜にあたる3月7日(日)の夜に行われます。
バリ島のニュピでしてよいこと・してはいけないこと
ニュピの文化と伝統を尊重するため、旅行者も住民も、以下の注意点をしっかり守るよう求められています。
すべきこと
- バリの人々にとって神聖な日であるニュピの慣習と伝統を尊重しましょう
- 宿泊先やヴィラの中で過ごし、この時間を内省や瞑想、休息にあてましょう
- ホテルがニュピの間に食事を提供しない場合は、丸一日分の十分な食料と飲み物を用意しておきましょう。
- ニュピの前日はATMが使えなくなることが多いため、念のため現金を事前に引き出しておくと安心です。
- ニュピの時期は多くのホテルやヴィラが満室になるため、宿は早めに予約しましょう。
- ニュピ前の数日間は、伝統儀式のために道路が通行止めになることがあります。その場合は焦らず、別のルートを探しましょう。警備担当者と言い争うのは避けてください。
- ニュピの伝統への敬意を示すため、照明や電子機器はすべて消しましょう。外から見える場合は特に注意してください。
してはいけないこと
- 宿泊先やヴィラから出る、音を立てる、何らかの交通手段を使うなど、ニュピの規制を破らないでください
- ニュピの間に写真や動画を撮らないでください。敬意を欠く、迷惑な行為とみなされます
- 喫煙、飲酒、パーティーなど、この日の平穏と調和を乱す行為はしないでください
- ニュピの慣習や伝統を軽んじたり、ふつうの祝日や休暇の一日のように扱ったりしないでください
- 前日に十分な食料、水、現金を用意し忘れないでください。店もATMも交通機関もすべて止まります
ニュピは、自分自身や自然、そしてバリの地域社会と、深く向き合うことのできる機会です。

ヌサ・ペニダのニュピ
ニュピという静寂の日はヌサ・ペニダが発祥の地であるため、島の人々はこの伝統を厳格に守っています。2027年3月8日(月)のニュピ当日、PLN(国営電力会社)の電力供給は、冷蔵庫、温水器、医療機器への給電と、病人や生後6か月以下の乳児がいる人のための照明、そしてヤドニャ(Yadnya、供犠の儀礼)のための照明(必要最低限の明かりのみ)に限られます。また、前日の3月7日(日)の午後は、ヌサ・ペニダを発着する船も運航されない予定です。詳しくはニュピの歴史をご覧ください。
旅行者にとっては、ヌサ・ペニダの島々のどこでも、店、交通機関、レストランなど、すべてが閉まることを意味します。電気もインターネットも使えません。火の使用も禁止です。通りに出ることも許されません。ですから、夜は(光害のない)星空と静けさをゆっくり味わい、瞑想するのがいちばんです。また、ニュピの前日までに水と食料を買いそろえておくか、食事と飲み物を用意してくれるホテルやリゾート(できればプール付き)を選んでおくことも大切です。
2027年と2028年のバリ島のニュピの日程:
- ニュピ2027年:2027年3月8日(月)
- ニュピ2028年:2028年3月26日
ヌサ・ペニダのニュピ・スガラ(ニュピ・ラウト)
海のニュピともいえる静寂の日はニュピ・ラウトまたはニュピ・スガラと呼ばれ、ヌサ・ペニダの3つの島でのみ行われています。この日、ヌサ・ペニダ、ヌサ・レンボンガン、ヌサ・チュニンガンでは、海での活動がいっさい行われません。島へ渡る船も島を離れる船も、島どうしを結ぶ船もなく、ダイビングもシュノーケリングもできません。泳ぐことや浜辺を歩くことなど、海に関わる活動もすべて禁止です。
この日の目的は、海と大洋を司る神デワ・バルナ(Dewa Baruna)を敬い、鎮めることです。この儀礼は17世紀、クルンクン県のダレム・ワトゥレンゴン王の治世に始まりました。この日の儀礼には、瞑想や、水の環境の大切さについて静かに思いをめぐらせることが含まれます。そのため、この日はサロンを巻いて脚を覆い、肩の隠れる控えめなシャツやブラウスを着用するのが望ましいとされています。
ニュピ・スガラ(ニュピ・ラウト)は、バリの暦で4番目の満月の日に行われます。
ヌサ・ペニダのニュピ・ラウトの今後の日程:
- 2026年9月27日
- 2027年9月15日
ンガベン(火葬儀礼)
ンガベンは、バリ・ヒンドゥーの火葬儀礼です。故人の魂を解き放ち、その旅を続けられるようにするための儀式です。家族ごとに個別に行うこともあります。一方、ヌサ・ペニダでよく見られるように、村が合同で執り行い、費用や地域の人手を分かち合う場合もあります。

👉 2026年8月、私はヌサ・ペニダのSebunibusで行われた合同の儀式に立ち会いました。亡くなった村人83人を弔うもので、遺骨の掘り起こしと火葬が2日間にわたって行われました。私はそのすべての段階を、自分の目で記録しています:バリ島のンガベン:火葬儀礼の完全ガイド。
インドネシア独立記念日
8月17日、インドネシアの人々は学校や職場で国旗掲揚式を行い、独立を祝います。多くの村や町で午後に開かれるゲーム大会も、ぜひのぞいてみてください。バリ島のどこにいても、あちこちでインドネシア国旗を目にするはずです。
独立記念日:
- 8月17日
2027年のインドネシアの祝日
2027年のインドネシアには、18日の国民の祝日と、8日間のクティ・ブルサマ(cuti bersama、政府が定める一斉休暇)があります。バリ島やヌサ・ペニダに滞在するなら、特に重要なのはそのうちの2つです。島と空港が24時間閉鎖される3月8日(月)のニュピと、国内のフェリーや飛行機が大混雑する3月10日・11日のイード・アル=フィトル(断食明け大祭)です。全日程と、それぞれの祝日が旅にどう影響するかは、インドネシアの祝日2027年をご覧ください。
ヌサ・ペニダ旅行ガイド
ヌサ・ペニダの旅を計画するなら、現地を熟知した私たちのガイドをどうぞ。ビーチ、ダイビングスポット、ホテル、交通のコツ、モデルコース、季節ごとのアドバイスを紹介しています。

